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睡眠の質(後編)

「睡眠不足」ということばには、時間的な睡眠の不足だけではなく、質の不足の意味も示されています。むしろ質の問題の方が意味は大きいのではないかと云われています。睡眠の質が悪いと夜間の血圧がきちんと下がらず、そのためにダラダラと寝続けてしまうというデータも紹介されていました。つまり大人の場合、睡眠時間が長い人の中には睡眠の質の悪さが隠れている危険性があるというのです。睡眠時間が長すぎる人も、短すぎる人と同様に生活習慣病のリスクが増加しているというデータがそれを物語っています。

「睡眠の質」とはつまり熟眠がどれくらいできるかということです。熟眠といえる深い眠りの時期をノンレム睡眠期といいます(夢を見ているときがレム睡眠期です)。このとき脳波が「徐波」という形になっているので「徐波睡眠」ともいうそうで、つまり、寝入りばなに集中して徐波睡眠が出ている状態が「質の良い睡眠」です。これはどうも高等動物にのみ準備されている機能で、短時間睡眠でも効率よく回復できるように発達してきたものだそうです。たしかに脳が疲れる仕事を長時間したりすると、身体は疲れてなくてもその後に「爆睡」します。このときに「徐波睡眠」となり、急速回復している証なのでしょう。徐波睡眠期に刺激を与える実験(徐波断眠実験)を行う(ひどいことをするものだ)と、インスリン感受性が低下し、インスリンの糖処理能力が低下するというデータの紹介を読んで、ホントにデリケートなコントロールをしているものだなと感心しました。

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