« 「医と食」(前編) | トップページ | 医食同源 »

「医と食」(後編)

冒頭にある「県談 栄養療法にのぞむ」の中で、医療界の重鎮たちが語っている予防医学や健康長寿の考え方は、まさしくわたしの思いと同じでとてもこころ強い気分になりました。メタボ対策に言及した折茂肇先生(健康科学大)の「・・・がんや動脈硬化性疾患を減らすには禁煙、節酒が最も重要で、太りすぎは困るけれども、ほかは関係ないというデータを津金先生たちが出しています。・・・とくに、糖尿病は別として、高齢者は痩せるとかえって悪い場合があります。免疫力が落ちてくるとか・・・ね。ある程度は太っているほうがいいのにそのへんのことを考慮せずにただ、痩せろ痩せろというのはおかしいですよ。・・・」ということば、あるいは渡邊昌先生(国立健康・栄養研究所)の「・・・英先生という方が食介護研究会の講演で緩和食という概念をお話しされました。在宅では食べられなくなっている人が大半だが、多少脱水気味で栄養不足になっていく人の方が安らかに鬼籍に入るというのです。・・・」ということばなど、ついつい仕事中であることを忘れて読み耽(ふけ)ってしまいました。

もうひとつ興味があるのは、この創刊号から「医療と哲学」という連載が始まることです。昭和大学藤が丘病院客員教授の出浦照国先生という方が執筆するそうです。これもまたわたしのこころをくすぐります。「医療の実践の現場において、十分な医学知識と緻密な科学的考察と熟練した技術と、この3条件がそろえばそれで十分なのであろうか?私は躊躇せず否と断言する。」このキッパリとした信念が好きです。医療に関わるどんな研究会や学会に行っても、「哲学」と名の付く内容が入り始めただけで途端に煙たい顔をする若い先生方、医学教育を司る大学病院の先生方や最先端医療に関わる大病院の先生方に、ぜひとも考えていただきたい内容だろうと推測しています。

|
|

« 「医と食」(前編) | トップページ | 医食同源 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「医と食」(前編) | トップページ | 医食同源 »