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塩のこと(後編)

減塩に対して必ず言い訳されることば、あるいは数人の知識人が口にすることば、「塩分がないと力が入らないから減らせない(減らすべきでない)」というのは、少なくとも高血圧患者にとってはウソだと思います。アタマがそう発しているのですが、実際には減らしても力は入ります。慣れてしまえばどうということはありません。ただ、糖尿病の人がカロリー不足だと云いたげにカラダをワナワナさせて危険そうな主張をするのと同じように、高血圧のカラダは塩分をできるだけ多く体内に入れさせようとします。

高血圧ではない人にとっては減塩は危険かもしれませんが、高血圧の人は元々塩分が少なくても生き延びてきた遺伝子なのですから、大丈夫です。でも、不安だから、きっと限界まで減らすことはできません。それが遺伝子です。「減塩1g/日で血圧1mmHgが減少し、国民全体が2mmHg低下したら循環器疾患で死亡する人数が年間で2万人減るのです。」と三浦先生は減塩の必要性を語りますが、みんながみんな減塩して平均点を下げてもしょうがないと思います。高血圧の人、あるいは高血圧の家族歴の人だけが減塩すればいいのですが、その人たちこそが減塩できないのです。高血圧症のわたしは自分をみていればすぐにわかります。デザートのケーキに何も興味が湧きませんが、漬け物を食卓に並べておけばなくなるまでボリボリ食ってしまいます。

6g/日未満に塩分制限すると有意に降圧できるという欧米のガイドラインに準じて日本でも高血圧患者の食塩摂取目標値を6g/日未満に定めました。白人さんは元々塩辛いのが苦手です。昔から摂っている塩分量がとても多い日本人に同じ基準で減塩を指示しても実現はむずかしいに決まっています。これもまた、高血圧でない人にはわかりますまい。

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