下手な説明
先日、職場で会議がありました。
「この件については委員の一人である○○さんに簡単に説明してもらいましょう。」
司会者がある若者を指名しました。その若者の説明にしっかり耳を傾けて聴いていたのですが、最初から最後まで、まったく理解できませんでした。・・・「さっぱり、意味分かんねえよ!」とこころの中で舌打ちして、そのまま聞き流すことにしました。
すると、ある男性が手を上げました。「ちょっと話をまとめてみていいですか?つまり、今の話は、こうこうこういうことで、こうすることになったと、そういう意味でいいのですか?」・・・彼は自分のことばで見事にまとめてくれました。それを聞きながら、「なるほど、そういう意味か!」とわたしのこころを晴れやかにしてくれました。話したことを簡単に要約するのは、本来は司会者の仕事です。でも司会者は前もって内容をわかっていますので、みんなが理解したと思ったのでしょう。彼は話を次に進めようとしていましたから。
こんなことは、きっと大したことではありません。でも、どうでもいいからこんなやつの話なんか聞き流そうと思った私は、きちんと話を整理してその場のみんなの意識を一つにさせた一人の男性の姿勢に感謝しました。わたしだったら、「おまえの言い方じゃ分かんねえんだよ!」と云ったでしょう。彼がそんなことを云わずにそっとサポートしたことで、発表した若者は傷つきませんでした。会議において、一人の人間が分かり良い説明をするかしないかということはどうでも良いことです。でも、みんなの意識が同じ見識で一致できるかどうかが全てですから、こういう心配りがさらっとできる人が組織に居るかどうかということが、とても大きなことだと思います。
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