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塩のこと(前編)

日経メディカル特別号(2009.6)に「日本人の減塩はむずかしい」という内容の解説がありました(滋賀医科大学三浦克之先生)。日本人の平均食塩摂取量が2007年も2003年も1988年も大差ないというのです。日本人の脳卒中が著しく低下した理由は、厳格な高血圧管理がなされるようになったからだと云われています。これだけ高血圧と塩分の関連が取り沙汰され、日本中で減塩指導が厳しくされはじめて久しい中、高血圧管理がしっかりしてきた理由が減塩によるものだと思っていたら、単にさっさと内服をするようになっただけだということなのでしょうか。

わたしの実感では、もうちょっと減塩が進んでいると思っていました。たしかにメタボ騒動で、減量や糖分や脂肪分のことばかりが取り沙汰されて、減塩だけが置き去りにされる傾向はありますが、それでも減塩対策の食品やナトリウムを吐き出す食品がたくさんCMされていますから。

現代の日本人の減塩が進まない理由には、日本人の食事が外食と加工食品にまみれているからだと三浦先生は指摘していました。外食や加工食品に塩分が多いのは明らかです。塩分量を増やすと水分吸着量が増えて文字通り「水増し」されること、塩気はクセになるので塩辛くした方が多く売れること、さらに喉が渇けば飲料水も多く売れることなど、商売する上では減塩食なんか売っちゃまずいのです。最近、外で食事を摂ると、「うえっ、塩っ辛え!」と思うことが多くなりました。歳のせいだと思っていましたが、実際塩分が多くなっているのかもしれません。一方で塩分だらけの食べ物を食べ、一方でいくつものサプリメントを口にする、日本人は不思議な国民になってきました。

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