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学位謝礼金

大学の博士号を取得した後に、教授にお礼を渡していたことが複数の大学で発覚しました。指導してくれた教授に対するお礼金だと思ったら、論文審査をしてくれた教授たちへの謝礼金のことのようで、そりゃたしかに一般常識から外れた習慣だと思います。

わたしは、東京で働いていたときに、ある有名私立医大の研究生になって論文を提出して博士号をいただきました。「乙種」の学位(大学院で研究して学位をいただくのが「甲種」)、別名「論文博士」というやつです。学位審査では、提出した論文の要旨を自分でプレゼンし、その後主査・副査の先生方から質問を受けるのですが、もうすでに熊本に帰っていたわたしは、そのためにわざわざ上京しました。待機室で待っていると、大学院生らしい若い数人が話していました。「教授への謝礼はいくらくらいにしたらいいの?」「去年学位を取った○○先輩の話では・・・。」

「げえ!そんなに渡すんか!?」・・・聞き耳を立てていたわたしは驚いて飛び上がりそうになりました。受けるための申請費用だけでもかなり高いのに、さらにそんなに払わないといけないのか!と、田舎者で世間知らずのわたしは正直驚き、不安になりました。わたしはどうしよう?わからないので、勤務していた病院の部長に相談しました。「別に要らないんじゃない。だって、特に指導してもらったわけじゃないんだし。」とっても淡白な返事が返ってきました。「え、ホントにまったく何もしなくていいんですか?」と驚いていると、「お菓子でも持って行って『大変お世話になりました』ってきちんとお礼すれば、それで大丈夫だと思いますよ。」と静かに助言していただきました。

そこの大学は研究生としての学費もとても安く、おかげさまで、日本で一番安い費用で由緒正しい論文博士の一員にさせていただきました。いまだにそれを持っていることで何の得もありませんが。

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