「シ」と「ツ」
阿蘇路を運転中、「超安値、ラシキー!」という手書きの文字を見かけました。
「ツ」を「シ」と書いてしまう人をみると、心からもったいないと思います。その人に最初に「シ」と「ツ」を教えた人がいけないのだと思います。もしや、教えた人自体が何も分かっていないのかもしれません。彼らは、「シ」と「ツ」の違いは最後の「ノ」を上から下ろすか下から上げるかの差だけだと勘違いしています。だから件(くだん)の「ラシキー!」も、単に字が下手なだけだと思っているのではないでしょうか。でも、「シ」と「ツ」は決定的に別物です。この二つにはとても簡単な決め事があります。それができていなければ、「シ」は「ッ」にはなれない。至極当たり前のことです。
「シ」と「ツ」の違いは、ひらがなを思い浮かべれば理解できます(多くの場合、ひらがなはカタカナの後にできました)。「シ」は「し」なのですから、長短三本の棒を縦に並べ(左端揃え)て初めて「シ」なのであり、「し」を書くのと同じ様に最後に右上に跳ね上げます。「し」を書くときにアタマに点をうつことがありますが、それが「シ」の第一画の点と同じです。同じように「ツ」は「つ」なのですから、三本を横に並べ(上端揃え)て初めて「ツ」であって、「つ」を書くように最後に右上から下に跳ねるのです。
覚えてしまえば簡単なことで、そんなことでこんなくどい文章を書くのもどうかとは思いますが、大したことではないけれど、大したことではないからこそ、大人はこどもたちにきちんとした日本語を教えてあげてほしいと思いました。
そんなことを考えながら運転しているうちに、ふと気づくとすでに県境を越えていました。
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