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ことばの行き違い

「検査は全部終わりました。四階の受付へこのボードをお出しください。」・・・アテンダントの女性が受診者に話しているのを何となく聞いていました。

すると受診者が「ここは何階な?」とすぐに聞き返しました。「ここは四階です。あ、わたしがご案内しましょう。どうぞ。」・・・彼女はそう答えるなり、受診者を連れて歩き始めました。

そんな経緯を傍から眺めながら、きっと彼女には受診者の聞いたことの真意が伝わってないな、と思いました。「あちこちのフロアを上がったり下がったりしてこられたから、今がどこだか分からないんだろう。迷うといけないのでわたしが連れて行ってあげよう!」と考えて行動した彼女のアテンダントとしての行動は素晴らしいと思います。でも、もしわたしがその受診者だったとしても、きっと同じことを聞くでしょう。「ここが四階だと思っていたけど、ここは四階じゃなかったの?」と悩んだから聞いたのだと思うのです。四階に居て、「四階の受付へ」などと云われるとは思わないからです。でも、彼女にしてみると各階に受付があるから他に行かないようにわざと「四階の」と云ったのだと思います。「このフロアの受付へ」と云われれば何も悩まなかったでしょうけれど。

ことばの行き違いというのは、日常茶飯事で起きています。受診者が「あ、彼女は意味を間違えてる」と思いながらも「まあいいか」と思って付いていき、そのまま何も起きなければそれはそれで終わります。ところが、「何云ってるんだこいつ?」とちょっと苛立ってしまって、さらに受付でちょっとしたトラブルがあれば一気に一触即発の空気になるかもしれません。むずかしいものですね。

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