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「早起きは三文の得」ではなくなった?

米国の高校で10年くらい前から始業時間を遅らせる学校が増えている、という記事が医学雑誌MMJ(July 2009,vol.5,No.7)に出ていました。もっとも、遅らせても午前8:15始業ですから、そもそも早すぎだろ!という気がしないでもありませんが・・・。

始業を遅らせると、授業に積極的になり、居眠り・遅刻・欠席が減り、さらにカウンセラーへの相談者やうつ症状を訴える生徒も減ったとのことです。学業成績向上にもつながっているとかいないとか。たしかに夜更かしグセの高校生たちにとって、朝まだ頭も起きてないのにイヤイヤ登校することが減るのですから、この結果は「さもありなん」と納得できますが、これを少し科学的にアプローチしていました。

10~17歳の学生が最適な覚醒を得るために必要な睡眠時間は平均9.25時間(Sleep 2002;25:606)。ところが面白いことに、ヒトの体内時計が思春期になると変化して、睡眠導入が小児期より1時間遅れるのだそうです。だからその分、朝の覚醒時間も遅れることが明らかになったと書いてありました。実際に睡眠概日リズムマーカーのメラトニン量を測定すると、思春期前の子どものメラトニン分泌開始が午後9時半ころなのに対して、思春期になると午後10時半になるといいます。メラトニン分泌は眠たくなる1時間前に始まるので、つまり思春期の子は午後11時半以降にならないと生理的に入眠準備ができていない、とBrown大学の研究は語っているのです。

こんな夜更かしが正当な理由付けとしてまかり通るなんて、時代は変わりましたねえ。

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