喘息コーチ
わたしが個人的にゴルフを教えてもらっている男性がいます。
彼から、「最近なかなか治らない頑固な咳に悩まされている」と相談を受けました。生半可な市販の咳止めを飲まずに、呼吸器の専門医を受診することを勧めました。
それに従って受診した彼は、諸検査の末、『気管支喘息』の診断を受けました。多くの内服薬が処方され、1週間後に再診するように指示されました。ところが、一回内服したら、翌朝は目が腫れ上がって開けられないほどになり、からだがだるくてどうしようもなくなったため、怖くなって処方薬を飲まないでおいたそうです。
定期的なゴルフのレッスンを受けたのはちょうどその頃です。かなり苦しそうな咳をしていました。話を聞くと、結局そのまま放置している、と。「飲まないほうが良いですよね?」「他の病院に行った方が良いんでしょうか?」と心配気です。「最初に行った病院で『飲んでみたらこんなことがあった』と云ってください。それで内服薬を変更するはずですから」と助言しました。前にも書いたことがありますが、ある症状で病院に行ってクスリを貰ったのだけれど、それを飲んで副作用が出たとか、返って調子が悪くなったとかいう目に会ったとき、そのまま止めてしまってほったらかしたり、心配になって他の病院を受診する人が少なくありませんが、これは大きな間違いです。こんな場合は、そのクスリを飲まないで処方された病院に行き、事情を話してほしいのです。その情報から医師は処方の修正をします。本当の治療はこのときからです。医者が名医かヤブ医者かはこのとき以降の処方で決まると云えます。
「じゃあ、1週間後にもう一度行ってみます」と彼が云うので、「ダメですよ。明日必ず行ってください」と念を押しました。そんな彼から連絡がありました。クスリを変えてもらったら、ウソのように咳が止まったそうです。名医だったようですね。
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