夏用スーツ
講演をする機会が増えたので、2年前に夏用スーツを新調しました。東京にいた頃にダブルのスーツを買って以来なので、奮発してオーダーメイドで作りました。
せっかくやせたのだから、「シルエットのかっこいいのを作りましょう」と云われましたが、どうもそういうのが苦手なので(いや、実はすごく憧れなのですが、子どものころから肥満児だったわたしは、服を買いに行ったらデザインよりもまず体に入る服があるか探す習慣でしたから、「オシャレ」というものに縁のない人生だと諦めておりましたのです)、モジモジしていたら服屋さんがどんどん話を進めてしまいました。
濃紺の上品なストライプ柄に、よく見るとボタン穴縢りの糸がピンクだったり、ボタンを青や赤の糸で止めたり、あるいは袖口の裏地だけ真っ赤だったり、胸ポケットの裏地を引っ張り出すとピンクストライプのポケットチーフになったり・・・これがなかなか、遊びごころ満載でかっこいいのです。着ているだけでちょっとウキウキします。
わたしたちの年齢になると、年齢より若く見えるか、年寄りに見えるか、とても大きな差が出てきます。「いい歳をしてそんな子どもみたいなことをして!」「普通のサラリーマンだったら仕事でそんなもの着たら信用を失うぞ!」と目くじら立てる人もいるかもしれません。でもむしろ、この歳だからこそ、「この遊びごころをフォーマルで着たい」とまだ思える自分の考え方を自慢しても良いのではないか?と思うております。
ただ残念なことは、暑すぎて、あるいはクールビズで、上着は持って歩くだけのことが多いということです。隠れた遊びごころを見せびらかすチャンスがなかなか来ません。
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