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徹底的に?

「わたしの身体を徹底的に調べてみました。ありとあらゆる検査をしてみました。」というオジさんが時々います。「徹底的に」とか「ありとあらゆる」とかいうことばは、まあ本人の心意気を示しているだけなのだろうなとは思うのですが、でもやっぱり何か違和感があります。

ニンゲンの身体を「徹底的に」調べる、ってどういうものだと思っているのでしょうか?健診や人間ドックは、もちろん何も徹底的ではありません。むしろ何もないことを念頭に置いて、グローバルな項目をさらっと表面的に流しているにすぎませんから、よっぽどの異常でもない限りひっかかりません。病院では、何か訴えられている症状に対して想像される病気があるかどうかを調べますので、ターゲットはかなり絞られているでしょう。「身体中を徹底的に」などありえません。神秘な世界の集合体である「身体」をバカにしているのか、医療の検査器具を過信しているのか、あるいは「権威ある」医者の云っていることばを鵜呑みにしているのか。

わたしはとても意地悪なので(というより、とても性格が悪いので)、そんなオヤジが誇らしげにしていると、ついつい苛めてみたくなります。このプライドを弄ってみたらどうなるのだろう?と思ってしまいます。「それは大した検査ではありませんよ」とか「それじゃあ、ほとんど何も分かりませんね」とか、平気で云ってみたり・・・きっと、いけ好かない、態度の悪い医者に見えていることでしょう。

だれが最初にこんなことばを云い始めたのでしょう。きっとどっかの有名な文化人か芸能人か政治家なのに違いがありません。ニンゲンの身体を調べるために、隅から隅までありとあらゆる検査をするなら、体力的なことも考えると(非人道的ですけれど)、3ヶ月くらいかけたらそれなりのレベルはできるものなのでしょうか?

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