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健診任せ?

健診の心電図である種の不整脈や波形異常が見つかった場合、あるいは運動負荷心電図で異常が見つかった場合、わたしたちは念のために専門医で精密検査を受けることを勧めます。そんな方々の中に、受診した医療機関から、「所見はたしかにありますが、特に治療の必要はなさそうな所見なので経過観察してください」という返信をいただくことがあります。翌年に本人に聞くと、「あとは毎年の健診や人間ドックで診てもらってください」と云われた、というのです。

この手の返事が一番困ります。一体、健診で何を診ろというのでしょう?健診で行う検査は、安静時心電図や一部で負荷心電図をする程度です。それで異常があったから紹介したわけで、それを毎年続けたところでほとんど何もわかりません。不整脈に危険性があるのかどうかはホルター検査でしょうし、心肥大の進行の有無は心エコー検査でしょう。それらを見ないと大丈夫かそうでないかの判断はできません。「健診で何かあったらまた来てください」というのならまだしも、この場合はつまり、「無罪放免ではないけれど、面倒くさいからこんな程度のことを自分のところで診たくない。だからそっちで何とかしてください。」という門前払い的な意思表示のように見えます。

こういう返信をされる先生は、基本的に健診でどんなことをするのかあまり理解していません。だから健診でフォローできるのかどうかなど考慮して云っているのではないでしょう(わたしも昔臨床現場に居たときにはそうでしたから)。困ったものだと思いながらも、ハザマにいる受診者の方に今後の方針をどう説明しようかと思案する日々です。

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