体育会系の職場
日本の企業は、大なり小なり体育会系のノリで大きくなってきたと云っても過言ではありません。根性とやる気をバネにして、先輩に理不尽な怒られ方をすることがあっても、「愛のムチ」でしごかれ続けても、それでもそれに耐えて、自分を犠牲にして頑張ってきたからこそ成り立ってきたのだと思います。
むかしながらの定形型「うつ病」は、真面目で几帳面な性格の人がかかりやすいのが特徴です。また新しい形の非定形型「うつ病」が若者の間で増えていますが、寂しがり屋で自己愛が強く、他人への不信感が強い特徴があります。どちらのタイプであっても、この「体育会系の職場」ではかなり辛いところがあります。
なぜなら、「体育会系の職場」では、●みんなそうやってきたんだ。●甘ったれているんだ。●気合があれば乗り切れるはずだ。●最近の子は怒られ慣れていないから壊れる。●付いていけないヤツは辞めればいい。・・・おそらく、現場の管理者の多くがそう思っていますし、自らがその環境の中で育ち成長してきたという誇りと自負があるのです。これを変えようとするのは、よほどの事件が起きるか鶴の一声があるかしかないと思います。
「うつ病」で復職した彼のはなしを聞きながら、救急現場で常に命を相手に厳しい戦いをしているうちの病院でも十分ありえる内容だと思いました。うちの病院にも同じ様なケースがあっていることを知っていますが、管理者たちが時々こぼすグチを聞く限り、おそらく彼らもまた「最近の子は困ったものだ」としか思っていないように感じます。うちは日本でも有数の先進的な職場だと誇りに思っていましたが、相変わらずの旧態依然とした風土なんだなと思うと、ちょっと寂しい気持ちになりました。
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