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「噛む時間なんかありません!」

先日、こんな不思議なことを云う女性がおりました。

待ち時間が長かったのか、何となく初めから機嫌は良くはなかったようで妙に無表情な方でした。こういう方とお話しするときにはことばの一つ一つに注意を払いながら話すことにしています。今回は健診で行った胃内視鏡検査の結果の説明でした。所見はほとんど問題なく、ごく一部に軽いびらん性胃炎(胃の表面が少し炎症で荒れている状態)を認めるのみでした。

「ほぼ問題ない胃です。少しだけ荒れているので胃をいたわってあげる意味で、『食べ過ぎない』とか『イライラしない』とかいうことに注意してください。」と云うと、「『イライラしない』は無理です!」と強く否定されました。「まあそう云わず、意識だけでもしてみてください。」とやんわりと進言しておきました。

「結局、『市販の胃薬を飲めば良い』ということですね。」・・・帰り支度しながらその女性がそう総括するので、「いやいや、薬は要りません。代わりにできるだけ良く噛んで食べてくださ・・・」「無理です!わたしは忙しいので噛む時間なんてありません!」~わたしのことばを遮って、そのことばが即座に出てきました。

「いや、忙しくったって噛めますよ!わたしなんか昼飯は5分で食べてしまいますけど、ちゃんと噛んでますもの。早食いだって噛めます!」・・・カチンと来てしまったわたしはついそんな反論をしてしまいました。表情を変えるでもなく帰っていくその女性をながめなら、感情を抑えきれなかった自分に自己嫌悪でした。

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