「20世紀少年」に重なるもの
昨日、「20世紀少年」最終章を映画館で観てきました。
全然興味はなかったのに、数日前に第二章と一週間前に第一章をテレビで観せられて(他に面白いものがなかったからという理由だけで)、最後が気になってしょうがなくなったからです。テレビ局の目論見にものの見事に嵌(はま)った感じです。
「くだらない!」と思う御仁もたくさんおりましょうが、わたしはこの話は総じて好きでした(原作マンガを読んでいませんが)。わたしの世代にドンピシャだったということも理由にないわけではありません。秘密基地、作りました。当時のいろいろが思い出されますが、きっとクラスメートの1人くらいは存在を忘れてる人がいます(自分がそれだったりして)。わたしもみんなで想像しながらあんな空想マンガを毎日書いていました。あれはどこにいったかなあ。
そんな思い出がある一方で、小学校時代の「ともだち」との付き合いは中学校に上がるときに途絶えました。中学校で地元に進学していないのです。高校や大学で一緒になった人もいましたが、結局お互いに尻込みして話すことは二度とありませんでした。自分の問題ではありますが、それはさびしいものでした。
ただ、昨夜はこの映画を観るべき日ではなかったのかもしれません。あまりに気持ちが悪いのです。昨日は衆議院選挙がありました。民主党圧勝の様子はまるで映画の中の「民友党」のように見えます。鳩山さんの演説に集まった聴衆はエキストラではありません。驚きよりも怖さを感じます。昨日は24時間テレビもありました。国民全員を巻き込むお祭りがまたまた映画とダブります。なんと、今の時点で募金が2億5千万円もあったそうです。何かがおかしい気がしてなりません。そして映画館は子どもたちで溢れていました。新型インフルエンザが蔓延する中でこんな無防備な(わたしもその一人)人ごみが何事もなかったかのように広がっているのでした。
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