わたしはそれです。
「『萎縮性胃炎』は"胃が歳をとって細胞がしわくちゃになった"という意味ですので、是非とも胃の負担を取ってあげてください。『食べ過ぎない、飲みすぎない、イライラしない、よく噛んで食べる、夜遅くにモノは食べない、食べてすぐ寝ない、禁煙する』・・・」と説明していると、相手はそれを奪い取るように、すかさず答えるのです。「ああ、わたしは『イライラしない』だわ!」と。
だれも、「これらの中のどれかひとつを選びなさい」とは云ってません。どれもこれも全部が必要なのです。頭を掻きながら、「全部当てはまってますね」と云う人は割と冷静に自分を分析できている人だと思います。それに対して、ほとんどが当てはまっているはずなのに、その中のひとつを取り出して「それだ!」と主張する人は、自分に自信があるのではなく、どうも自分自身が分かっていないことが多いように感じます。
「生活習慣病の治療の基本は、『無駄に動く、無駄に食べない(作らない)、タバコを吸わない』です」と云うと、「わたしの場合は運動不足ですね」と自己解析する人もいます。そんな場合、わたしは、「自分で解析するのとは違う方に真の問題があるもの」という感覚で話を聞くことにしています。「それ以外は自分はできている」という主張ではなく、それ以外の部分は「触れたくない」という気持ちの表れのように感じるからです。
ちなみに、多くの皆さんが勘違いされますが、「そんな生活をしていなかったから萎縮性胃炎になった」のではありません。そういう弱った胃の状態になっているから、これからはそんな生活に心がけて「胃をいたわってやってほしい」、といっているのです。
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