手摺り
ちまたに広がる新型インフルエンザ対策として、手洗いやうがいの励行を指示されています。自分のカラダを守るためにできるだけ水洗いだけしかしない、という偏屈医師のわたしですら、最近は良く石鹸で手を洗っています。
臨床現場にいないわたしにとって、しかも家庭に子どももいない状態で、感染者に濃厚接触する可能性はきわめて少ないんじゃないかと踏んでいます。出張や映画鑑賞やスポーツ観戦で人ごみの中に入ることは多いのですが、それでも濃厚接触するとは到底思えません。ただ、ひとつだけ気になっているのは「手摺り」です。手摺りとドアノブは誰がいつ触ったか分からないものですから。・・・ドアの取っ手はやむを得ないとしても、病院の階段の手摺りやデパートや空港のエスカレーターの手摺りは、触らなければ触らないで何とかなるのではないか!・・・そう思ったわたしは、出張のときや日頃の仕事のときに意図的に手摺りを触らないように試してみました。
ところがこれが、年寄りになってくると案外大変なのです。「危険ですから手摺りにつかまって・・・」というアナウンスが流れている理由が良く分かります。手摺りに頼ることなくエスカレーターに立っているだけでめまいがしてきたりします。特に高所恐怖症のわたしは、長いエスカレーターに立って昇っていくだけでドキドキし始めます。職場の階段をのぼっているとバランスを壊して後ろに倒れそうになったり・・・マジで、怖かったことが何度あったことか。
年寄りの冷や水はほどほどにして、やっぱりまじめに手洗いを励行する方が得策かもしれません。
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