冷却時間
わたしの職場で定期的に発行している広報誌にコラムを書かせてもらっています(このブログにも勝手に転載しました)。ありがたいことに、読者の皆さんには意外と好評らしく、内容も任せられたままに毎回好きに書かせてもらっています。
実は次の広報誌の原稿締め切りは8月15日ころだと云われていました。「マスク小僧たち」(2008.6.25)をモチーフにしてコミュニケーションの話を書こうと数ヶ月前から考えていました。ところが、eGFRの基準値論争が起きたとき(「健診医の仕事」2009.8.13)、急に考えが変わりました。全体がガン予防の方向に向かおうとしているセンターの方針が面白くなかったのも手伝って、病気の考え方~一次予防のあり方について、この機会に自分の想いをコラムに書きたいという気持ちがムラムラと湧きあがってきました。「検診と健診」(2008.3.18)や「3Dアート」(2009.8.14)や「船の舵取り」(2008.6.22)や、元になる心はこのブログの中にたくさんあります。ですから、文章は一気に書きあがりました。
ところが、何かと忙しかったのでしょう。いつまで待っても編集委員から原稿の催促がきません。そんな中で、先日何気なくその原稿を読み返してみました。愕然としました。文章にはメラメラとした怒りが感じられたのです。健診とはこういうものだ!どうしてみんなはそんな古い考え方しかできないんだ?だれもわかってない!・・・そんな想いだけが表に溢れ出ていました。読んでみるに付け魅力のないしらけた文章だと思いました。発行が遅れたのはラッキーだったかもしれません。勢いでこんな文章を出さなくて良かったと思いました。早速、その原稿を破棄して、大急ぎでまったく違う文章を書き直しました。
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