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風船腹の成果

うちの施設にある生活習慣改善プログラムの会員Aさんは、遠くからでもすぐわかるような大きなお腹=「太鼓腹」というより「風船腹」の持ち主です。当初「腹水かと思った」と保健師に云わしめたそのお腹は、腹部CT検査をしてみたらほとんど全部が内臓脂肪でした。

それから数年、なかなか風船の大きさは縮みません。半年ごとにメディカルチェックをしますが、体重が減り、皮下脂肪が減っても、内臓脂肪だけは変わりません。「どうしてわたしの腹は縮まらんのですかね?」・・・チェックの度に二人でため息をつくのが常でした。週に何度もフィットネスジムにやってくるし、最初は渋々だった奥さんも食事制限を積極的にしてくれ始めました。あれだけ大好きだった晩酌も止めてみました。でも腹囲は変わりません。風船は大きくならないけれど小さくもなりませんでした。

ただ、半年前からちょっと変わってきたことがあります。血圧や血糖や中性脂肪や肝機能や・・・採血の値がどんどん正常に近付いているのです。血管年齢や心肺機能も改善しています。内臓脂肪量が変わらなくても、採血データはちゃんと改善してくるので、本人はそれなりに満足気ですしモチベーションを落とすことなく頑張って通ってきています。メタボ系の身体でも、必ずしも内臓脂肪が減らなくても、生活を改善させる努力は実を結ぶものだと実感した次第です。医学的ではないのだけれど、「もともと同じ体積の中にグリグリと硬くなるまで詰め込まれていた内臓脂肪が、今徐々に柔らかくほぐされてきているのかもしれませんね」と話したら、彼は、「分かる気がする」といってちょっと笑いました。

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