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酸化ストレス

今を「動脈硬化」の時代にさせてしまった最大の犯人は「酸化ストレス」です。活性酸素、あるいはフリーラジカルといわれているものが血管を錆びさせる元凶ですが、実は酸素を吸えば酸化します。人は酸素がないと生きていけませんが、酸素を吸っているがゆえに老いていき病気になるのです。健康のために運動をすると、それだけ活性酸素は出てきます。普通はその活性酸素を消してしまう抗酸化物質もたくさんあるから問題ないのですが、現代人は酸化ストレスが異常に増えている一方で抗酸化物質は逆に少ないのです。

「動脈硬化はどうやって起きるのでしょうか?」~わたしはメタボの講演をするときに必ずこの話をします。

血液中にあるLDL(悪玉)コレステロールは、酸化ストレスで簡単に変性して「酸化LDL」になります。酸化LDLは動脈の表面(内膜)をすり抜けて壁の中に入っていきますが、この酸化したLDLは本来のLDLとは顔が違います。顔が違うものは変質者ですから、生体はこれを異物と判定します。異物は速やかに排除しなければなりませんから、血液中にいる「単球」と呼ばれる白血球を壁の中に呼び寄せるのです。呼び寄せられた単球はマクロファージというものに姿を変えます。マクロファージは、とにかくターゲットをトコトン食い尽くします。そして食い尽くされた酸化LDLは泡状に変性してプッと吐き出されます(泡沫細胞)。これが動脈硬化の始まりです。「プラーク」と云いますが、これがある程度増えたところで突然壊れる(プラークの破綻)と急に血液の流れがよどみ、固まって(血栓)流れをせき止めてしまうと、組織が腐れ始めます。脳梗塞や心筋梗塞などがそれです。

現代は、酸化ストレスがとにかく多くなりました。LDLコレステロールの多く含まれた食べ物ばかりを貪り食っています。なるべくしてなった「動脈硬化」の時代なのです。

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