やっぱり危ないんじゃないかな
先月のある週末の昼間に、熊本で凄惨な列車事故がありました。ある二十歳前の若いお嬢さんが小さな踏切で列車にはねられたのです。1時間に数本しか走らないローカルの電車に自転車に乗ったままはねられ、即死しました。
実は彼女は近くのアイスクリーム屋さんにおつかいに行く途中でした。そして彼女は、自転車で行くにあたっていつものようにi-Podを聴いていました。そうです。彼女はイヤホンで音楽を聴きながら快調に自転車を走らせ、たまたま(わたしの言葉で云えば「宿命的に」)小さな踏切を渡ろうとしたのです。イヤホンは、電車が近づいてきたことに気付くのを決定的に遅らせました。スポーツインストラクターをしていた彼女は、春に他県から熊本に来たばかりでした。
自転車通勤をしていると、イヤホンで音楽を聴きながら自転車を走らせている若者をたくさん見かけます。わたしが後ろから近づいていることなど気付くはずもありません。周りに人一倍注意を払っているようにも見えません。危ないな!と思ったことは2回や3回ではありませんが、きっと若い彼らはきちんと反応できる自信があるのでしょう。でも・・・やっぱり危ないんじゃないかなぁ? わたしはよく歩きます。宴会の後に2時間近くかけて歩いて帰ることも珍しくありません。学会などで他の都市に行ったときは30~40分程度の距離なら必ず歩きます。そんなときにはよくi-Podを聴きながら歩きました。ちょっと若者と同じことをしてみたいから・・・でも本当に全く外界から遮断されます。それはとても心地良い世界です。でも、外界の真っ只中を移動しながら外界と遮断されることの重大さも実感しています。だから最近はあまり聴かなくなりました。
何か、運転中の携帯電話操作よりはるかに危ない行為のような気がしてなりません。高々10~20分程度の自転車移動にも音楽聴かなきゃダメですか?
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