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エコナ騒動に思うこと

特定保健用食品(特保)として有名な花王の「エコナ」に含まれる「グリシドール脂肪酸エステル」が「グリシドール」という発がん性物質に分解される可能性がある、ということがヨーロッパで指摘されたために販売を中止しています。「安全性に問題はないとみているが消費者の健康意識も考慮して販売を自粛します」と花王側は説明しているとか。

体内に脂肪を溜めにくい調理用油としてお国がお墨付きを出した食品のこの騒動は、基本的にあまり興味のない話なのですが、それでもいろいろと考えさせられます。

「○○に良い物質!」・・・学者さんたちは、そういう物質をみつけてうまく抽出し、そうやって<無駄のない理想的な食品>を作り上げるのに躍起ですが、美味いところだけ取り出して返ってバランスを壊すということは間々あることです。むかし、塩イコール塩化ナトリウムだと云って工場で化学反応を起させて作った食卓塩が蔓延りましたが、それが間違いだということを多くの文化人は知るようになりました。あるいは、毒物Aと無毒物B、Cが共存していて、毒物Aを取り除いたら、B+Cで毒物Dができてしまった、ということもよくあることです。つまり、自然界で複雑に入り組みながら出来上がっている物質を妙に弄(いじ)ると予想だにしないものができあがることもある、ということです。自然界のものには絶対に「無駄」がない、というのはとても大事な事実です。

その一方で、もうひとつの思いが浮かんできます。「発ガン性」ということばに過敏すぎるのではないでしょうか?。必ずがんになるとは云ってないし、必ず発がん性物質になるとも断言していないのです。どうせ食用油なんて使わなくても困らないのだから、気になるならあまり使わなきゃ良いことです。あるいは初めからオリーブオイルにすればいいこと。「こんなものを食べると動脈硬化を起して心筋梗塞になるよ!」と注意しても無視するくせに、「微量の発ガン性物質が入っている」と云った途端に食べるのをやめる、ってホントに現実が分かってないよな!と、ついグチりたくなります。

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