ムリっ!
最近流れている、ある住宅会社のCMが気に入っています。部屋でうたた寝している女性(上野樹里)の前に、テレビの中から羊の子どもが飛び出てきます。
「ひろ~い、人間にはもったいなくない?」
「もったいなくない・・・。」
「あ、そうだ、親を呼ぼう!」と携帯を取り出す彼。
「なんで?」
「心配するから。呼んでいい?」
「・・・ムリっ!」
この、「・・・ムリっ!」が好きなんです。元々準備された台詞であれ、アドリブであれ、全くわたしの発想の中に存在しないことばだったので、ビビンと響いてしまいました。一般のオヤジであるわたしが考えるなら、それが日常会話であれ、脚本家として書くのであれ、「呼んでいい?」の答えは「ダメ!」か「勘弁して!」であって、「・・・ムリっ!」は絶対出てこないなと思うのです。これが今の若い子たちのことばの発想なんだろうな、と素直に感心します。ここで上野樹里に云わせるなら、やっぱり「ダメ!」より「ムリ!」の方が良いよな。
もう少し、ボキャブラリーを増やす心の旅に出かけたいものだな、などと思いながらこのCMを見ているのであります。
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