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75gブドウ糖負荷試験(oGTT)

数ある生活習慣病の中で、糖尿病こそが生命を脅かす一番の敵であることは世界中で認められています。診断法として、国際的に<ヘモグロビンA1c(最近2~3ヶ月の血糖の平均点)>が空腹時血糖より重要である、という考え方にまとまろうとしています。ただ、糖尿病が発症するはるか前から動脈硬化は進んでいってるのだということは、これまでに何度もここでお書きしました。特にインスリン分泌不全の体質をもつ人の割合が多い日本人の場合、平均点のヘモグロビンA1cを見ていたのでは、明らかに後手後手に廻ってしまうことは明白です。

先日の第50回日本人間ドック学会のワークショップで発表された伊藤千賀子先生(グランドタワーメディカルコート)もこのことに言及していました。彼女の自施設データによると、空腹時血糖100mg/dl(正常)でも、75gブドウ糖負荷試験(oGTT)をしてみると2時間後血糖140mg/dl以上の耐糖能異常者が35%もいたそうです。そしてこの状態が10年以上続いて初めて糖尿病が発症するということも明らかにされました。だから、疑わしいひとは積極的にoGTTを行うべきであると云うことになります。

ただ・・・どこでしましょう?「どうやったらその検査をしてもらえますか?」・・・健診でも良く聞かれます。人間ドックでoGTTを受けようと思ったらおそらく2日間ドック(宿泊ドック)を受けないといけないでしょう。一般の内科クリニックでも検査してくれますが検査用の75gブドウ糖の瓶を1本だけ問屋で買うわけにはいきませんので、ひとりのためにわざわざ取り寄せてしてくれるかどうかは聞いてみないとわかりません。第一、「異常値」ではない検査データの人に保険診療として負荷検査をするのは、お役人さんに云わせればまぎれもない「過剰診療」になります。実際に検査を受けようと思ったら、これは意外に難問なのです。

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