肺炎球菌ワクチン
インフルエンザにインフルエンザワクチンがあるように、重症の肺感染症や髄膜炎の原因になる肺炎球菌感染を予防するために作られたのが肺炎球菌ワクチンですが、多くのひとがその存在を知らないでしょう?一度接種すると5年間効果が持続するのだそうですが、日本の摂取率は5%(アメリカでは65~70%)なのだそうです。ところが今、新型インフルの流行のために、この肺炎球菌ワクチンが品切れになったとも聞きました。そんな中で、2つの大きなニュースがリリースされています。
●成人向け(2歳以上)肺炎球菌ワクチンの再接種許可(2009.10.18)
万有製薬が製造販売している23価ワクチン(ニューモバックスNP)は、接種して5年以上経過すると徐々に効かなくなるのですが、2回目以降の接種で皮膚反応が強くなるために日本では再接種を薦めていませんでした。それが条件付きで認められました。再接種の対象者は、重症化するリスクの高い65歳以上の高齢者や基礎疾患(心臓病や糖尿病など)を持つ患者で、初回接種から5年以上経過しているひとたちだそうです。
●小児用(2歳未満)肺炎球菌ワクチンを承認(2009.10.16)
一方、欧米で使われている小児向け7価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV7,プレベナー:製造販売元ワイス社)が厚労症の承認を受け、やっと来春から発売されることになったのだそうです。肺炎球菌感染症で重要なのはやはり細菌性髄膜炎。その原因になるインフルエンザ菌b型のワクチンと肺炎球菌ワクチンを合わせて接種すると、髄膜炎にはほとんどなりにくいことになります。
残念ながらまだまだ値段がとても高いのがネックなのだそうです。それにしてもこんなにたくさんの予防接種をまとめて打ってもカラダは大丈夫なものなのでしょうかしら。予防接種のたびに抗アレルギー剤を飲んでいるうちの妻を見ているのでなんか不思議であり、心配でもあります。
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