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腹一杯っ!

うちのセンターの最上階に展望レストランがあります。このレストランは、人間ドック受診者しか利用できません。そして、このレストランの料理がとても人気があるのです。ここで食べたいからという理由で毎年人間ドックを受けに来るという方は少なくありません。

先日、その展望レストランで「試食」をしました。スタッフ医師である私たちですら、年1回程度のこのときだけしか人気の料理を食べることはできません。一般の方に混じって、いくつかあるメニューの中から「和食セット」を注文しましたら、ほどなく、とても落ち着いた和皿に上品に盛られた料理が盆に載せられて運ばれてきました。

さすがに味は三ツ星レストラン並で、もちろん完食させていただきました。ただ、半分も食べないうちから腹一杯になってきました。昔、「健診受診者は朝から何も食べていないから少し多めに作るのです」と云っていた頃がありましたが、まさか今どきそんなことをする施設はないでしょう。だって、朝を食べていないからといって、昼に高カロリーを食べることは百害あって一利なし、なのですから。なのになぜこんなに腹一杯なのだろう?と考えました。大したカロリーでもないのに腹一杯になった理由は、きっと食物繊維の料理ばかりだからだと思いました。とにかく噛むしかないのです。小さな小鉢は持ち上げにくいので箸で摘むしかなく、そしてとにかく噛まないと飲み込めないのです。「噛む回数が多いとすぐに満腹中枢が刺激される」って、本当なんだと感心しました。

そしてもうひとつの驚きは、いつまでもお腹が空かなかったことです。夜になっても全く・・・。腹が減るまで食べない!と決めたのに、やむを得ずそのまま夕食をとりました。野菜ばかりなのにどうしてこんなに腹持ちがいいのだろう?その理由を知りたいものだと思いながら、一方で昼食を腹一杯とっているであろう世間の皆さんは、きっと夕食時にこんな中途半端な腹模様で食べているんだろうな、と思った次第です。

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