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偉いよね。

我が家の食卓の横にあるケージの中で、やっと1歳になったばかりの愛犬が、夜遅くになって急にえさを食べ始めました。ドッグフードを、カリカリと、それはそれはとてもおいしそうに食べました。

彼女は、食べたくないときには目の前のえさを食べません。一日に2回のごはんの時間にいつもの量を食器に入れて与えても、食べたくないときにはほとんど口にしません。「食が細い」ということばで片付けていましたが、何か違うみたいです。気まぐれに時々ダラダラと食べるのとはちょっと違うのです。彼女は、自分の空腹感がきちんと一定線レベルに達しないと食べ物を食べないようなのです。だから、何かのきっかけがある様子でもなく、ある時突然スイッチが入ると、ずっと放ったらかしておいたフードを食べ始めて一気に全部を食べ終わるのが常です。

「本能は、暴走しない。分をわきまえている。足るを知っている。多過ぎれば自主的に減らそうとする節度を持っている。暴走するのは、知性の方なのだ。本能が知らせてくれる実際の食欲を超えて食べ過ぎようとする衝動は、私たちの知性が引き起こしているものだ。コントロールされなければならないのは、実は本能ではなくて知性の方なのである。・・・・」~奇しくも、今ちょうど読んでいる「知的アンチダイエット生活」(夏目祭子・新潮社)に書かれていたこの一節を、彼女はきちんと実践しているように思いました。

「あんたは偉いなあ。わたしなんか、腹が減ってなくても目の前に食べ物が並んでいたら絶対食べるのになあ。そして食べすぎて苦しくてウンウン唸るのになあ。」・・・犬らしくない彼女の行動を見ながら、戌年生まれのわたしは、ちょっと反省をした次第です。

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