カーボカウント
糖尿病の治療にあたって、今「カーボカウント法」が旬です。
これまで、糖尿病の食事療法はカロリー制限を基本にしてきました。<1単位=80kCal>というのは糖尿病に関連していない人でもよく知っています。ところが、急激に血糖値を上げるのは炭水化物(カーボ)なのだから、食事中に含まれる炭水化物の量だけをカウントしてコントロールしていけば血糖管理ができるという考え方がアメリカから入ってきました。
1カーボ(炭水化物の単位)が15gだとか10gだとかその考え方はいろいろあります。どの考え方でもいいので、自分が日常の中で口にする炭水化物の量がどの程度なのか、まず自分でカウントしてみてください。いずれにせよ、炭水化物の量が多いほど食後高血糖を起こしやすく動脈硬化の危険因子が増すということを考えていくと、炭水化物を摂り過ぎないことが血糖管理のためには重要だということは良く分かると思います。
具体的なカウント法については成書にゆだねるとして、ここで気になることがあります。血糖を上げるのは炭水化物であって、卵も肉も魚もあるいは脂肪も関係ない。だから炭水化物を極端に減らせばタンパク質や脂肪は無制限に食べられると思い込みがちです。低炭水化物ダイエットや低インスリンダイエットと混同している人もいます。カーボカウント法はやせるための方法ではありません。基本的には(特に日本人は)必要な炭水化物量をきちんと摂ることと脂肪やタンパク質の量はほどほどにすることが大事だと、わたしは今でも思っています。
また、以前ここでも書いたように、炭水化物の代表である「ごはん」は噛まないと食後血糖を引き上げますが、噛めば噛むほど血糖の上がり方を緩徐にするということが分かっています。このように、単純に炭水化物の量だけでなく、どうやって食べるかということでも差はつかないのでしょうか。
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コメント
こちらに。
魚、大好きです。煮魚も塩焼きも酢漬けも刺身も、何でも大好きです。食べる機会が少ないのが正直なトコロです。
我が家は、全て甥ッコ中心メニューに牛耳られており、月に3回ずつ、チキンライス・カレーライス・ハヤシライス・ハンバーグなどなど洋食屋かえ!!ちゅう具合です。
炭水化物も大好きですが、魚食べたいなぁ。
魚釣り。釣りバカだった爺ちゃんを思い出します。僕は面倒臭がりなので、もっぱらジャンボで一本釣りが好きでした。
先日、職場の利用者の母上が亡くなった旦那さんの衣類を僕にくれました。
いつもツナギで草刈りをする僕を見て、よーやるなぁ〜と声を掛けてくれていた父上が、袖を通していない新品のツナギ。
父上は、よく魚釣りにツナギで行っていたようで、母が僕にツナギを渡すのを見て、息子(利用者)が『サカナ釣り。魚釣りする。』と母に言っていました。母は大笑いしていました。
大事なツナギです。
いつか彼と一緒に魚釣りに行くのが僕のひそかな夢になりました。
投稿: キノシタ | 2009年12月17日 (木) 17時41分
キノシタさん
甥っ子さんに言ってください(じゃないですね、それを作る御仁に言ってください)。「ドクばかり食ってんじゃねえよ!」・・・でもこれは作る人が楽だから、かな。かく言う私大学時代もこんなローテーションでした(苦笑)。
うちの父も釣りが好きでした。でも結局私は一度も釣りをしたことがありません。彼はきっと息子と釣りに行って、息子に釣った魚を捌く手ほどきをして、年頃になったら息子と一緒にそれで酒を酌み交わそう、と思っていたんじゃないかしら。
投稿: ジャイ | 2009年12月17日 (木) 19時46分