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HPVワクチン

子宮頚がんのほとんどの原因になると云われている、ヒト乳頭腫(パピローマ)ウイルス(HPV)感染の予防ワクチンが厚労省によって承認されました。

がんで死亡した女性の10人に一人は婦人科がんです。検診が浸透してきて子宮頚がん自体は減少してきているのに、二十代、三十代の若年層の発症が増えているという事実、さらにその世代のほとんどが検診を受けていないという現実があります。性交渉の開始年齢や相手数など、ライフスタイルが変化したため、日本人のHPV感染はおそろしいほど広く若年者の間で蔓延しています(二十代の30%以上、十代の40%以上が感染)。HPVは感染しても他の性感染症のような症状がありません。しかも不潔で乱暴な性交渉で起きるというわけでもないので、若い女性が子宮がんで子どもを生めないカラダにならないようにする方法は、予防と早期発見しかないのです。

<早期発見>はがん検診しかありません。だから若い女性に積極的に検診を受けるように啓蒙するわけです。そしてもうひとつの<予防>がHPVワクチン接種になります。ところがこのワクチンは一度感染してしまってから打っても意味がありませんから、接種するならまず12歳前後にしなければなりません。ここに大きなネックがあります。日本のワクチン接種の大半は任意接種(希望者が自己負担で接種する)で、おそらくこれもそうなるでしょう。それでなくても日本では非道徳的だと非難される若年女性の性交渉を小学生のときから是認するかのような誤解を招き、保護者が金を出し渋るのではないかと心配です。ワクチンは1回の接種で6年以上は効果がありますから、せめて最初だけは無料接種にしてあげられるといいのですが・・・。

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