« 必ず解ける。 | トップページ | 選択肢 »

数I

「必ず解ける」といえば、数学です。算数の教師をしていた父の影響からか、数学はわりと好きな教科でした。

今はどうなっているのか知りませんが、わたしが高校生のころの数学には、数I、数IIB、数IIIがありました。一般的には数Iが1年生、数IIBが2年生、数IIIが3年生(ただし理系大学を受験する人だけ)で教わるものと認識していましたが、この中で一番むずかしいのはどれだかご存知でしょうか?理系の人だけが教わる数IIIが一番むずかしそうに思われがちですが、実は、むずかしいのは群を抜いて<数I>だと思います。

数IIIはとても高度で緻密な計算を短時間にしなければなりません。でも、地道にきちんと展開していけば、必ず解けるのです。この事実にはほとんど例外がありません。焦らず計算間違いしないようにすれば絶対に解けます。まさしく、先日書いた<だごコード>を解くのと同じ世界です。これに対して<数I>は、そうは行きません。一言で云えば「ひらめき」です。高校1年生の授業中に教わるのは基礎の基礎ですから一見簡単に見えますが、この基礎の基礎の世界には大きな落とし穴があるのです。解くための考え方が何通りもありながら、そのいずれもが「ひらめき」であり「センス」なので、何もひらめかないとまったく解く糸口がつかめないままタイムアップになります。屈辱的な敗北となり、まったくお手上げです。

基本的にセンスのないわたしにとって、<数I>は難攻不落の大きな壁でした。試験では数IIBや数IIIで泥臭く点数を稼いでいましたが、実は<数I>をスマートに解けるのが昔から憧れでした。

|

« 必ず解ける。 | トップページ | 選択肢 »

学問・資格」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 必ず解ける。 | トップページ | 選択肢 »