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テレビ討論

最近、テレビ討論の番組が妙に多くなったような気がします。

わたしはあの手の番組が苦手です。論題が政治であれ超常現象であれ、あるいは諸般の事件についてであれ、相手の話を最後まで聞くこともなく、けなしあうだけの騒がしい番組には建設的な内容がほとんどないからです。ただ、番組制作者としてはどうもそれが狙いのように見えます。単なる口げんかを、「本音のトーク」と勘違いしている気がしますが、たしかに出演者が皆で互いを肯定しあって相手の話を聞きながら温和に建設的な話し合いをするのでは番組が成り立たない、というか視聴率がとれない、とうことなのでしょうか。

<ディベート>というのがあります。あるひとつの論題に対して、肯定の立場と否定の立場に分かれて、ある一定のルールに従って議論しあうやり方です。医療の現場でも、最近は学術大会などでよく行われるようになりました。「低炭水化物ダイエットは良いか悪いか?」とか、「やせることは是か非か?」とかいうのが良い例です。これも一見テレビ討論と同じように見えますが、大きく違っています。何よりも、ディベートにはきちんとしたルールがありますし、相手の主張をきちんと最後まで聞き取ってから反論をするのが基本ですから、相手に敬意を示しながら論議しあう礼儀というものが存在しています。

相手を褒め殺すある芸人さんがいます。些細なことでもとことん褒めまくります。何か最近、あれが一番いいなと思うようになりました。

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