くまもと禁煙推進フォーラム
昨日は、昨年発足した「くまもと禁煙推進フォーラム」の講演会に初めて参加しました。
熊本県は、学校の敷地内禁煙の取り組みが全国ワーストグループ、禁煙外来普及率も全国最下位グループ、そして葉タバコ生産全国一位です。同じように葉タバコ生産一位を争う宮崎県の現状とは雲泥の差があることは以前(『病気にならない本』2009.7.30)ここでも書いた江藤敏治先生から聞いていました。
今日のメインの特別講演は全国に先駆けてこの4月から「受動喫煙防止条例」を制定した神奈川県議の関口正俊さんの話でした。いろいろな反対分子をすり抜けながら制定に至った秘話はとても面白く、「ほかの県でできたことが熊本県でできないはずはない。ほかの自治体でできたことがその他の自治体でできないはずはない」という世話人の高野先生のスライドを実証するようなお話でした。
この日、実はわたしが一番感動したのは、冒頭で行われたシンボルロゴマークの発表と表彰式でした。地元にある崇城大学の学生が考えたそれは、なるほどなあ!と合点が行く出来でした。最優秀賞は、ひらがなの「く」の字がモチーフですが、良く見るとその頭の部分がタバコの吸い口になっています。くまもとの「く」と、タバコを折り曲げた形を掛けた、シンプルかつ明解なメッセージだと思いました。基本色調が赤などの厳しい色ではなく、うぐいす色(黄緑色)だったことも好感が持てました。特別賞(ポスター用のロゴ)の作品は「キツエンからキンエンへ」というキャッチコピーとともに、大きなカタカナの「ツ」の点々部分をくっつけて「ン」に変換したデザインでした。こういう発想は、やはり若い柔らか頭でないと考え付かないものでしょう。もちろん彼らと競う気はありませんが、心から「負けた」と脱帽しました。このロゴがあちこちに溢れることを期待しています。
| 固定リンク
« 妊婦の喫煙 | トップページ | 外食の心得(前編) »
「心と体」カテゴリの記事
- 運動は免罪符にあらず(2024.12.06)
- 認知症予防の野菜(2024.12.03)
- 家庭内予防(2024.12.02)
コメント