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日本の風土(1)

先日紹介したケアリング・クラウンをしている後輩から長い文章が届きました。ある機関誌に掲載したクラウンとしての活動に関する思いを綴った原稿でした。

クラウン(道化師)の歴史を解説した後、「日本にクラウンは必要なのか」という小見出しで日本の現場で働く彼女の日々の苦労と苦悩が書かれていました。もともとクラウンの活動は病院にいる子どもたちが対象でしたが、徐々に範囲が広くなり、障碍者や老健施設の訪問も行うようになってきました。そんな中で生じるジレンマなのでしょう。
「・・・日本の高齢者にはクラウンという歴史が存在しない。彼らにとって、赤い鼻に派手な格好のクラウンは未知なる存在で、全く新しい存在なのである。つまり、実際には、私たちクラウンは高齢者にとって受け入れられにくい存在なのではないかと思う。・・・」
という、彼女の意見を読みながら、わたしは深くうなずきました。たしかに・・・わたしの世代ですらピエロは馴染み深いものではありません。子どものころ、生のサーカスを観に行った経験もありませんし彼らが活躍する映画や絵本を見た記憶がわずかにあるだけです。「彼らは目の奥で何を考えているかわからないから怖い」・・・うちの妻がそう云って着ぐるみ人形に近寄らないのと同じように、ピエロに対してもそんな恐怖心を正直なところわたしは持っています。異次元の得体の知れない存在が笑いながら向かってきたら、もし手に拳銃でも持っていたら怖くて発砲するかも知れません。彼らを見て喜んでいる顔をしながらも、そこにはあきらかな戸惑いの笑みがあることを否めないように思います。

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心と体」カテゴリの記事

コメント

ずっと思ってはいたのです。「私がクラウンになっても、あの格好は似合わないよなぁ…、って言うか、日本人向きじゃないな。」って。
私、子どもたちの好むようなかわいい格好も分かるし、絵本を読んで楽しませるし………ん!じゃあ、読み聞かせボランティアに入って、時々出掛けて行けばいいんやん(-.-;)

ん〜………違うなぁ…やっぱり、ちゃんとクラウンとして、特別な時間をあたえてあげられる人になりたいなぁ♪。

勉強します。

投稿: あやの | 2010年1月22日 (金) 23時56分

あやのさん

きっと似合うと思います。何でも、自分のすることに自信さえあれば絶対似合うのですよね。

クラウンの活動は絶対深くてやりがいがあるに違いないんだと思うのです。でも今は外から眺めているだけだから…クラウンの皆さんと話せる機会があるといいですね。是非夢を諦めないで頑張ってください。

投稿: ジャイ | 2010年1月23日 (土) 15時17分

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