割りが合わない
劇作家のつかこうへいさんが肺がんになりました。彼が喫煙家だったかどうかは忘れましたが、このニュースでふと頭に浮かべたのは、ヘビースモーカーだった劇作家の友人です。練習場に行くと空き缶いっぱいの吸い殻がいつもありました。
世間の喫煙者の皆さん、やっぱりタバコは止めた方がいい。紫煙を燻(くゆ)らせる姿をカッコいいと思っている人間は、もうきわめて特殊な感性の少数派になってしまいました。国は、税収を確実に確保できるように麻薬中毒患者を計画的かつおおっぴらに培養して泳がせているわけですが、だからといって培養されていたひと(喫煙者)が肺がんや肺気腫になっても、自業自得だ!と突っぱねるだけで慰労の見舞金ひとつ出してはくれません。一方で保険料を納めている一般市民からは泥棒扱いされます。どう考えても割りが合いません。
「止める意義を感じないから止めない!」っていう人は世にたくさんいますが、きちんと止めた人の中に「止めたことを後悔している」人や「もう一度生まれ変われるなら次は絶対吸い続ける」という人は皆無なのですから、やっぱり吸わない状態の方が断然面白いんだと云い切っていいんじゃないでしょうか。「健康志向も長生き志向もないから禁煙に意義を感じない」と云って吸っていたわたしが云うのもなんですが・・・。「オレはいつでもタバコを再開できるんだぞ」と主張するために(でもありませんが)、年に1、2回もらいタバコをしてみることがあります。久しぶりの一吸いで心筋梗塞になった患者さんのことを思い出しながらドキドキして吸ったら目眩はひどいし二日酔いはひどいし・・・とんでもないお仕置きをその都度自分自身のカラダから受けます。絶対に割りが合わない!
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