聞き取る力、伝える力
「他の部署からこういうクレームがきたですが、どうしましょう?」
「なんで?どういう意味かわからんぞ!」
「はい。わたしも良く分かりません。」
「『わたしも分かりません』じゃあどうしようもないでしょ!誰に電話したらいいの?」
こうして、煮え切らない部下に連絡先を聞いて直接クレーム内容を聞くことがあります。
あるいは会議で決まったことを上司に伝えた担当者が、いろいろ注文をつけられて帰ってきて、「『これじゃダメだ』と云われました」と云うことがあります。
「なに云ってんだ?ここまで話し込んで決めたことを『ダメ』なんてあるか!直接文句云ってくる!」・・・何しろ研修医のときから部長に食って掛かっていたわたしですので、納得いかないことに対しては相手が上司かどうかにかかわらず声を震わせて突進していくことがあります(だから出世しないんだなと思います)。
こんな場合、わたしが直接話した相手からはほとんど同じ返事が返ってきます。
「わたしはそんな言い方をしてませんよ。第一、彼がわたしに伝えてくれた内容と先生が今話している内容とでは全くニュアンスが違いますし・・・。」~結局内容以前の問題のようです。しっかりと内容を聞き取る力とそれをきちんと伝える力・・・最近それが低下しているように思います。話を頭でまとめるときに<考える>という作業領域(パソコンでいうところのメモリー領域)が小さすぎるんじゃないんでしょうか。自分で理解できないモノは伝えようがありません。こういう力はどうやったら復活するものなのでしょうか?
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