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胃ポリープ

あやのさん、昨日のご質問のお返事です。

医学用語は漢字ばかりで何のことかわかりませんよね。「胃体上部後壁隆起」も「胃体上部小弯陰影欠損」も、どちらも同じことを示していますが、あやのさんにそれを読んでもらうためのものではなく、医療者が見たときにどこにどんな異常があるかを理解してもらうために書いてあるものです。

胃透視は胃の溝や凹みにバリウムを埋め込んでそれをレントゲンで映す検査です。ポジとネガの関係になります。つまり、「バリウムが欠損している(バリウムが入らない)」=「何か飛び出たもの(隆起)がある」=「ポリープか粘膜下腫瘍がある(時々食べたものや錠剤が残っている場合もあります)」という関係です。逆に胃潰瘍などの凹みがあると、そこにバリウムが入って陰影が大きくなります。・・・この説明で理解できますかね?

結局「胃に小さなポリープがあるけれど心配いらない(ガン化する可能性は低い)」ということで良いと思いますのでこの所見については放って置いてもかまいません。口の悪い消化器科医が「おばちゃんポリープ」と称する良くある良性のポリープだと想像します。ただ、精査依頼書が届いているのであれば一昨年胃カメラをしてもらった病院に行ってそれを見せて相談してくれると助かります。その手紙が健診機関に届かないと、「放置」のレッテルが貼られるものですから。なお、胃透視をする限り、このポリープは毎年絶対指摘されます。来年から、問診の時に「精査で小さなポリープを指摘されたけれど問題ないといわれた」ことと「昨年も同じことを書かれたので精査をしなかった」ことを告げてください。「それでも受けなければならないのか?」と食って掛かって、ちょっとうるさい奴という印象を与えておくと有利です。一番良いのは、胃透視ではなくて最初から胃カメラを受けることですが、会社の保険者指定の健診機関は別料金や予約が要るんでしょうね、きっと。

ところで、「異常を感じたら受診」の「異常」ってどんなことだかわかりますか?ちゃんと具体的に聞きましたか?

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コメント

丁寧に教えていただきありがとうございます
『胃体上部小弯陰影欠損』の意味が解りました。素人としては、その字面にちょっとびびって、主人なんて「ついに胃が欠けて来たんやわぁっ!」だなんて
今回は胃カメラ見送ります。(安定剤ですーっと眠るのは大好きですが

『異常』についててすが…詳しくは聞いていません。
元々、胃の痛みはちょこちょこ感じるし、吐くし、量食べれないし、食事に時間がかかるし、飲み込むのに苦労するから毎食ごとにマグカップにたっぷりのお茶が必要だし…。
私の父も【胃が悪い】人で、胃も腸もポリープだらけだし逆流性食道炎だし…。
そういう諸々の症状には慣れているので、特に異常だとは思えないわけで。

私が勝手に思っている『病院で診てもらう程の異常』は《泣くほど痛い・血を吐く》とかでしょうか。

投稿: あやの | 2010年2月 8日 (月) 20時53分

虫の知らせ時というのがありますから、せめて透視は毎年受けてくださいね。そこに書いてあるのは全部「胃が悪い」というやつですから。ポリープができやすいカラダだから、たまには大腸もね。

私は胃カメラも大腸ファイバーも全部毎年やります。「先生!」と声をかけられてもできるだけ起きないことにしています。起きたら仕事をさせられますから。ずっと寝ていたい~!

投稿: ジャイ | 2010年2月 8日 (月) 23時10分

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