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競輪選手の死

先日、「スピードスケートでメダル獲得!」のニュースで日本中が沸きかえっていた日、あるプロ競輪選手がレース中に突然死をしたニュースも流れていました。

死因は「虚血性心疾患」。「レース前日の医師問診では異常がなかったのに・・・」とアナウンサーが半ば興味本位な雰囲気の云い方をし、「かわいそうに、何が起きたんだろうね」と見ていた妻がつぶやいていましたが、「突然死ちゃあ、そんなもんでしょ」といたって冷静なわたしがおりました。鍛え抜かれたアスリートが試合中に突然倒れて帰らぬ人になるということは時々聞かれます。一般の人と同じように、若い人なら不整脈死(心筋症の場合も少なくない)やクモ膜下出血、中年以降は虚血性心疾患(心筋梗塞)や動脈瘤が多いのだと思います。そりゃ、日頃から不摂生で、タバコを吸うは、酒は浴びるように飲むは、肉や脂料理ばかり食うわ、夜更かしするはの人生だったのなら自業自得ですが、プロ選手として日々のケアに神経を使っていても、召されるときは召されるのだということを、わたしたち循環器科医はわかっています。そして、健診の問診や血圧測定や安静時心電図にはそれを予測する力がほとんどないこともわかっています。だからこそ、少なくとも安静時心電図や健診の血圧測定で精密検査を指示されたら、どうもなくても、面倒くさくても、必ず循環器科専門医を受診することをお勧めします。

亡くなったN選手の生活がどうだったか知りませんし、もしかしたら気になる症状があったけど黙っていたかもしれません。でも、そんなことがなくても何の前ぶれもなく突然死は起きます。そんな召され方をするのを「天命」あるいは「寿命」というのだ、とわたしは理解しています。

ふと、突然死した元同僚Kのことを思い出しました。

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