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「アナログの復権」(前編)

学会帰りに乗った飛行機の中の雑誌にこんなタイトルのエッセイをみつけました(文=麻田浩、ANA翼の王国1月号)。ちょうどアナログとデジタルのことを考えていたときでしたので、「最近またアナログ・レコードを聴く人が増えていると聞く。・・・」という書き出しにつられてついつい読み耽(ふけ)ってしまいました。なぜ今アナログなのか?

「・・・その余分な音が聞こえない”アナログの音”にふたたび感動したのだ。CDの音はたしかに”かゆいところに手が届く”くらい、いろいろな音が入っているし、低音、高音も人間が聴ける限界まで収録されている。でも僕はそういう音が聞こえない”アナログ・レコードの音”にふたたび感動した。言ってみれば、僕にとって”すべてが聞こえる音”がかならずしも”よい”ということではなかったのだ。ある程度の音が聞こえなくても、そのバランスさえとれていればよい。誤解を恐れずに言うなら、”余分な音は聞こえないほうがよい”と思ってしまったのだ。・・・」

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最近、うちの病院職員のメンタル障害が増えてきています。復職もスムーズにいかない若者もたくさん居ます。忙しさの中で燃え尽き症候群になるからだと思われていましたが、それだけでもないように思います。ただ云えることは職員全体で年月をかけて作り上げてきた無駄のない仕事の効率化と研ぎ澄まされた研修システムは、明らかに働く者の余裕を失わせているように思います。無駄口を叩くヒマすらない、完璧なる究極の理想システムなのかもしれませんが、みんな疲れています。でも疲れていることを自分で分かっていないように見えます。だから自分が病んで行くことにも他人がおかしくなっていくことにも気付かないのではないかという危機感を感じます。

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