« 好奇心 | トップページ | 腎結石 »

できるかどうかではない

約1年前に、同じ題名の記事を書きました(「できるかどうかではない!」2009.1.26)。

現場の私たちが考えた案を門前払いで否定されたとき、「私たちが聞きたいのは、『できるかどうか』ではなくて『するためにはどうしたらいいか』なのだ」と訴えた話でした。

組織はその後いろいろと変わりましたが、結局フットワークの重さは大筋で変わっていないように見えます。誰が良いとか悪いとか、そういう問題ではありませんが、ただ、大きな組織を維持するためには、「無理」「ダメ」という何重ものハードルを作っていかなければならない組織の限界を感じているのは事実です。

そんな中、2月1日放送のカンブリア宮殿「旅館革命で世界に勝て!」に、とても印象に残ったことばがありました。「顧客満足度の前に職員満足度を上げようとした」です。ゲストは星野リゾート社長、星野佳路氏~老舗温泉の4代目として生まれ、我が温泉を建て直し、経営破たんした多くのホテル・旅館を再生させたカリスマ的な人間です。そんな彼が行ったことは、買い取ったホテルや旅館に元々働いていた従業員を信じ、彼らにできうる限りの権限を任せることでした。現場に任せると、一気にモチベーションが上がり、任せられた者たちは自分で考え、自分で決めることで生き生きと仕事をするようになったそうです。彼は「任せれば、人は楽しみ、働き出す」という確信を得ました。彼は議論のプロセスを見て、きちんとした考え方で議論が進められた上で社員が決定したことには口をはさまないそうです。・・・できそうでなかなかできないことだと思います。
~NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」2006.1.10)~

この企業に限らず、大きく飛躍できている企業の特徴は、<気付きを実行できる自由度がある>ということのような気がします。

|

« 好奇心 | トップページ | 腎結石 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

有料老人ホームで施設ナースとして働いております。「施設ナースの行える医療行為を明確にしてください。」という現場の訴えに2年越しでやっと、会社側から答えが返ってきました。そして、その答えに現場のナースは全員言葉を失ってしまいました。病院や訪問看護で行える看護師判断での医療行為がすべて実施不可であるという答えでした。具体的には、吸引、摘便、ストマのフランジ交換、褥創処置、経鼻カテーテルの管理、尿道留置カテーテルの入れ替え、、、etc
会社側は「あなた方とお客様を守るため」と主張していましたが、、
私たちナースは施設における自分たちの存在意義を考えてしまいます。「やってあげたいけどできない。」というジレンマを感じながら日々の仕事を行っていくことに、私は堪えられないかもしれません。

投稿: Ulala | 2010年3月 4日 (木) 01時24分

Ulalaさん

わたしたちはお手伝いさんか!?
って云いたくなりますよね。

おそらく、国の法律に則ると、会社の回答が正式なのだと想像できますから、国に直談判しても同じ答えなのでしょう。責任回避であることは明白ですが、それでもむしろその点を白黒はっきり明文化すると現実の仕事が何もできなくなるので曖昧にしている、っていうところも多いんじゃないでしょうか。アメリカ好きな日本人が訴訟文化まで真似しようとしている昨今、権利と義務を突き詰めると、こんなに権限がないのかと愕然とします。

最近、ナースプラクティショナーの活動も始まろうとしていますが、あれですら法律の壁の中で遅々として進みません。敵は法律よりも医者なんだとも聞きました。

でも、現場はする側もされる側もあなた方が居ないと何もできないことを知っています。めげずにどうぞ頑張ってください。

投稿: ジャイ | 2010年3月 4日 (木) 12時52分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 好奇心 | トップページ | 腎結石 »