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要らないもの

わたしたちの施設にはドックの会員制度があります。毎月積み立てをしてもらいながら定期的にクオリティの高い内容の人間ドックを受けてもらう仕組みです。

ところが、次年度からはその会員全員に、毎年<骨密度検査>を行うことにしたという報告を受けて、医者たちがちょっと騒ぎました。
「そんなもの、毎年受ける意味なんてあるの?」
「いや、希望を取ったら『毎年受けたい』という人が大多数なんですよ」と担当者の返事。
「受診者が『受けたい』というから受けてもらうことにしました、というのはあまりに短絡的で節操がなくはありませんか?微量だとはいえ被曝するんですよ!」
「・・・・」

もう公示されてしまったことなのでやむを得ない、ということで結局そのまま検査をされることになりました。会員制のドック内容はオーダーメイドで各自の病態に沿った内容のアレンジメントができるようにしてありますが、どうせ高い金を払っているのだから調べてもらえるものは何でも全部受けたい!というのは、受診者としては当たり前のことです。でも、骨密度検査のように、毎年しても急に大きく変化するものでない上に被曝をするような検査はそのメリットとデメリットをきちんと当事者に説明してあげないといけないんじゃないのかしら。

わたしたち下っ端にはどうしようもないことだから、ここにこっそりグチってしまいました。

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