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体脂肪率

わたしたちの施設で行っている生活習慣病改善のためのプログラムに62歳の女性が入会を希望されましたので、先日面談をしました。入会の動機は、「運動をがんばり食事に気を付けた上で<良い結果>を期待して人間ドックを受けたら、結果がとても悪かった。ショックだったので体脂肪率や脂質を改善させるために入会したい」というものでしたが、わたしはその人間ドックの結果を眺めながら首を傾げました。「何が悪いの?」 ~体脂肪率27.7%、内臓脂肪面積44.0cm2、体重53.9kg(身長154.4cm)~みるからに健康体で、しっかり管理されているように見えます。
「何の問題もないんじゃないですか?」と云うと、彼女は首を振りました。
「だって体脂肪率も体重も基準を超えているんですよ!」

・・・やせることがもてはやされ始めて以降、『体脂肪率』が明らかに一人歩きしています。女性の場合、特にこの世代の女性の場合、脂肪細胞の存在はとても重要です。適正な大きさの脂肪細胞からは動脈硬化を抑え、老化防止効果の高いホルモンが出ているのです。内臓脂肪の増加でもなく、これから国体に出場したいわけでもないのに、体脂肪率27.7%を標準以下に下げる意義はありませんしやせる意味もありません。もしできたところで、それを<健康になった>とは云いません。
「理想は今のままを維持できることだと思いますよ。」
「え!今の体重で良いんですか?なぜ標準体重になってないのにそんなことを云えるんですか?」
「・・・いいんです!」
「・・・ふうん。まあ少しは気が楽になりました。・・・でもコレステロールがこれまた問題なんですよ。」
総コレステロール値221のことを云っているようですが、HDL(善玉)コレステロール72、LDL(悪玉)コレステロール114・・・善玉が多いために総コレステロールが高いことに何の問題がありましょうか。

体脂肪率と総コレステロール~女性が一番トラップにかかりやすいものの双璧です。ご注意ください!

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