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ドクターヘリ

先日、熊本市内の救急病院でドクターヘリの特別講演がありました。講師は日本医大千葉北総病院の松本尚先生・・・彼は「空翔る救急医」として、またテレビドラマ「コードブルー・ドクターヘリ緊急救命」の医療監修・指導もしている、超売れっ子の救急救命医師です。熊本にもドクターヘリが導入されることになり、熊本県ドクターヘリ導入推進協議会なるものができました。今回の特別講演は、その啓発・啓蒙活動の一環です。

良かれと思って頑張ったことが逆効果になり、むしろ医療過誤として訴えられる・・・権利と義務の履き違えで起きる訴訟がアメリカのように当たり前になってきたときから、日本の救急医療はおかしくなってきたように思います。だからこそ、わたしは人気ドラマ「コードブルー・・・」で人気若手アイドルたちが葛藤しながら日夜颯爽と頑張る姿をみて、若い医学生が救急の世界にもう一度あこがれるようになってくれたらいいなと思っているかつての救急医者のひとりです。救急の世界は、この上もなく大変だけれど、でも絶対的に遣り甲斐のある世界です。自分の存在がそこに証明されます。

・・・「キミは将来もきっと大成しないと思うよ」(どういう意味かよく理解していなかったから笑って退職できたのかもしれません)とある上司に皮肉られながら大学病院の医局を離れましたが、大学のそんな偉い先生方が急変した患者さんの前で成す術なく佇んでいる姿をみたときにここじゃなくてもいいなと思いました。そして、ダイナミックに命を拾い上げるために休むことなく惜しげもない努力をしている集団の一員になったことを誇りに思ったことを思い出します。

わたしの勤務する施設には、わたしが研修医だった遠い昔からドクターが乗り込んで車内で治療も行える救急車が存在しごく普通に乗り込んでいました。松本先生が熱く話す「オーバートリアージを怖れさせるな!」の心は、わたしたちは当時すでに当たり前のことと教わりました。ただ、わたしは車酔いがひどく、しかも超高所恐怖症ときているので、たとえドクターヘリ搭乗の指令がきても固辞するしかないのが残念です(笑)。

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