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イヌの道徳観

このブログ(ココログ)の編集画面に紹介されていた<The dog actually Times>の「遊びのルールに見る、犬の道徳観念」という記事を読みました。アメリカの科学雑誌『Scientific American』で紹介されたものの話です。

それによると、イヌの社会にも遊びのルールがあるというのです。
●遊びに誘う時は<お辞儀のポーズ>をするが、誘った方がそのポーズの後に怒ったり威嚇したりしても誘われた方はそれを怒らない・・・これは<遊びの中のもの>というルールがはっきりしているからで、これによって遊びが戦いに発展しない。
●イヌたちは自分にハンディをつけて相手の能力と平等になるように心掛けている。遊びを公平にすることで、誰とも平等に一緒に遊ぶことができて、絆や結束力が強くなる。
●遊んでいる途中で、度が過ぎて偶然に遊び相手にケガをさせたりすることがあるが、そういう時はすぐに人間がするのと同じように謝る行為をする。この時、遊びを続けるためには、謝られた方はそれを許さなければならないというルールもある。遊びの中でも理解力と寛容力が必要なのである。
●何度も公平性に欠けるような行為をするイヌは仲間はずれにされ、ついには群れから追放される。その場合、死亡率が4倍高くなる。

うちにいるチビ1歳と婆12歳の遊び関係を見ていると、まさしくそのまんまだと思います。「フェア・プレイの精神は、社会を作り、社会の絆を維持するために発展し、ひいては、個体の生存、種の繁栄へと結びつくものだと考えられる」と書かれていました。「イヌと人間の道徳観念が一緒だから1万年以上に渡って共同生活をすることができたのだろう」と締めくくられたその文章を読みながら、少なくとも人間界はこのルールがまったく崩壊しきっているのではないかと懸念しています。

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