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イノベーションと真摯さ

もし高校野球の女子マネージャーが・・・」(岩崎夏海)を一気に読み上げた後、わたしの頭の中に強く焼き付いて離れないことばは、「イノベーション」と「真摯さ」。企業のマネジメントを支えるものは突き詰めるとこの2つだと読み解きました。上田惇生氏翻訳のことばでいくつか羅列してみます。興味が出たら、是非読んでみてください。

● 「マネジャーの資質」 ・・・人を管理する能力、議長役や面接の能力を学ぶことはできる。管理体制、昇進制度、報奨制度を通じて人材開発に有効な方策を講ずることもできる。だがそれだけでは十分ではない。根本的な資質が必要である。真摯さである。

● 企業の目的は、顧客の創造である。したがって、企業は二つの、そして二つだけの基本的な機能を持つ。それがマーケティングとイノベーションである。マーケティングとイノベーションだけが成果をもたらす。

● 人のマネジメントとは、人の強みを発揮させることである。(中略)人が雇われるのは、強みのゆえであり能力のゆえである。組織の目的は、人の強みを生産に結びつけ、人の弱みを中和することにある。

● マーケティングだけでは企業としての成功はない。静的な経済には、企業は存在しえない。(中略) 企業が存在しうるのは、成長する経済のみである。あるいは少なくとも、変化を当然とする経済においてのみである。そして企業こそ、この成長と変化のための機関である。したがって企業の第二の機能は、イノベーションすなわち新しい満足を生み出すことである。(中略) 企業そのものはより大きくなる必要はないが、常によりよくならなければならない。

● イノベーションとは、科学や技術そのものではなく価値である。組織のなかではなく、組織の外にもたらす変化である。イノベーションの尺度は、外の世界への影響である。

● イノベーションの戦略は、既存のものはすべて陳腐化すると仮定する。(中略) イノベーションの戦略の一歩は、古いもの、死につつあるもの、陳腐化したものを計画的かつ体系的に捨てることである。イノベーションを行う組織は、昨日を守るために時間と資源を使わない。昨日を捨ててこそ、資源、特に人材という貴重な資源を新しいもののために解放できる。

● 成果とは百発百中のことではない。百発百中は曲芸である。成果とは長期のものである。すなわち、まちがいや失敗をしない者を信用してはならないということである。それは、見せかけか、無難なこと、下らないことにしか手をつけない者である。成果とは打率である。弱みがないことを評価してはならない。そのようなことでは、意欲を失わせ、士気を損なう。人は、優れているほど多くのまちがいをおかす。優れているほど新しいことを試みる。

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