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アメニティ

新宿のシティホテルに泊まりました。数年前にリニューアルした老舗ホテルです。部屋に入ると、そのモダンでシックなデザインに製作者の強いこだわりを感じました。ホテルにありがちな無粋な出っ張りや引き出しが一切なく、備品類をすべて陰に隠して、生活感を感じさせないスマートさと都会のセンスを強くアピールしているのがわかりました。

ただ、「スリッパはどこにあるの?」・・・入ってすぐに靴を脱ごうとしてハタと困りました。残念ながら、部屋に入って最初にしたことは、必死で部屋中のお宝探しを始めることでした。さらに夜だったのでブラインドを降ろそうとして、「これどうやったら降りるの?」とまたまた困惑。・・・入室後の試行錯誤で疲れ果てながらやっと一段落したところで、初めてデスクの上にあるインフォメーションブックに目が留まりました。勝手知ったるマンションの一室ではないのだから、初めて来た人が最初にすることはインフォメーションブックを開けることではないんじゃないのかな、とため息をつきながらそう呟きました。

最近は、トイレの水を流す方法やトイレットペーパーの場所や、あるいは玄関ノブや水道の蛇口など、本当にデザインが懲りすぎて、まるで知能テストでも受けているような錯覚に陥ることがあります。人生経験の記憶をいろいろ駆使しながらやり方を考えないとトイレの水すら流せません。これはご高齢の方々にはちょっと難しすぎるんじゃないかしら?と思うことが多々あります。デザイナーさんのこだわりと使用目的とのギャップ・・・スマートさと不便さの天秤をいつも利用者の目線で押さえておいてほしいなと思います。

うちの施設でも同様です。でも、さすがに大腸検査の前の便チェック用のトイレ照明が間接照明なのは何とかしてほしいと要望を出しました。こんな薄暗いトイレで便の色と形を確認するなんて、本末転倒も甚だしい!ということで。

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