ドラッカー
「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(岩崎夏海著、ダイアモンド社)
女子高生のイラストが爽やかだけどオジサンにはちょっと恥ずかしい、そんな表紙の本を買いました。わざと「カバーは要りません」などと答えて。書店で本を買うとき、わたしは読みやすさで選びます。興味のある題名でも、手にとってパラパラと読んでみたときなかなか頭に入ってこない場合はおそらく最後まで読みません。ですから新聞の書評や雑誌の記事をもとにAmazonで買い物をすると、半分も読まないままになることがよくあります。この本は、新宿の紀伊国屋書店で人を待っているときにたまたま手にとったのですが、気付いたら3ページも進んでいたので、思い切って買いました。
ドラッカーって何?ヤクをやっている人?などと思いながら、その周辺に「ドラッカー」特集の雑誌や単行本が集められていたので、「もしや今ブームなのかも?形だけでも知っておかないと恥ずかしいかも・・・」という気持ちでその本を手にとったのが本音です。「マネージャー」と「マネジャー」の表記区別の意味すら分かりませんでした。
ストーリーは、まさしくマンガのような青春小説で、きっとアニメかアイドルたちを使ったドラマにすることを想定しているのだろう(作者自らがAKB48をモデルにしていると書いているくらいですから)というものです。現実にはそんなことはあるまい!と思うような明らかにミーハーなストーリーですが、それでも超ミーハーなわたしは<川島みなみ>とその仲間たちの素直な生き方に涙をボロボロ流して感動するわけでございます。
マネジメントに興味を持っているわけでもないわたしが、ドラッカーの本を手に取る可能性はきわめて低く、ここでドラッカーの『マネジメント』を買っていたらきっと数ページで投げ出していたかもしれませんが、この<みなみ>ちゃんとその仲間たちのおかげで、マネジメントの何たるかがちょっと分かった気がしました。うちの組織のFさんにこれを渡して読んでもらおう。読み終えたら次に読ませたいと思う人に手渡してもらおう・・・あとがきを読みながらそんなことを考えておりました。
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