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街並み

勤務している病院が今の地に移転する前にあった場所を久しぶりに通りました。

この界隈は九州新幹線の用地となったため、わたしが初めて赴任したときにあった病院の建物はすでに影も形もなく、高架していた道路は大きな交差点として様変わりし、裏の公園もなくなっていました。そこからJR駅に続く道沿いにはコンビニやファミリーレストランのチェーン店やマンションが立ち並び・・・・まるで知らない街になっていました。その中にポツポツと昔の喫茶店や床屋が残っているのをみるとホッとする一方で、かえって寂しくなります。結婚前の懐かしい思い出の地だというのに、久しぶりに旧知の知り合いに会いにいったらシカトをされたような、まるで知らない土地のような余所行きの顔になってしまった気がして、ちょっと切なくなる瞬間でした。

一方、我が家の近くでは、このゴールデンウィーク明けに新しい眼科クリニックが開業しました。わたしの通勤途中にあるその建物は、いつの間にかできあがりました。知らない間に出来上がり、内覧会の通知があり、そして開業し、もうすでに1週間以上が過ぎました。先日、そのクリニックの前を通るときに、「ここには前は何があったかしら?」・・・職場にたどり着くまで必死で記憶を辿ってみましたが、結局思い出せませんでした。つい先日、「あらこんなところに眼科ができたんだ!」と驚いたのに、もうすでに自分の頭の中はこのクリニックを当たり前の存在として書換えをしている・・・まるで新しいナビのデータ更新のようなそんな感覚を覚えました。

子どもの頃、学校まで行った道程は時々夢に出てくるので辿ることができます。それでも現実はまったく別の街並みで、そこには当時の面影は一切ありません。そんなパラレルワールドの仕打ちに異常な郷愁を覚える今日この頃です。

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