いじめっ子気質
「こんにちは。健診センターの○○と申します。よろしくお願いします。」
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
「今回の健診結果はいかがだったですか?これから結果を順にご説明しますが、ひと言でいうと、問題はこの『糖尿病』ですね。」
「え!?わたしは糖尿病ですか?」
「はい、糖尿病です。」
「ええ?それは初耳です!」
眉間辺りがピクピクっと動いて、わたしの<いじめっ子気質>がムクムクと起き上がる瞬間です。相手の顔色が変わるのを声でそっと確認しながら追い討ちをかけます。
「いやいや、遠い昔から糖尿病ですよ。少なくとも『糖が高い』とか『境界型糖尿病』とか云われていたはずです。」
「それはたしかに云われていましたけど・・・」
「『予備群だからまだいい』とか甘いことを云われてきたんじゃないかと思いますが、それは大間違いです。予備群のときに一番動脈硬化が悪化するんですから!でももうこれは予備群ではありませんけど。」
「えええ!」
こうやって強引にわたしのペースに引っ張り込みます。どうしてみんな甘いことしか云わないのか不思議でなりません。真実は真実としてきちんと理解してもらいたいと思います。血糖値が高くなるメカニズムは何なのか?今後どうなろうとしているのか?そして、それを避けるにはどうしたらいいのか?話の始まりをきちんと押さえておけば、受診者のみなさんは自分の問題としてきちんと理解してくれます。そう簡単に行動変容ができるわけではありませんが、それでもやる気が大きく生じてくるのが分かります。
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コメント
あー、うちの旦那様をジャイさんのもとに連れて行きたい!。
私に食事のことやら何やら言われるのがイヤで、会社で検診があったことも、結果をもらったことも隠すメタ坊なのです…。
先週、お風呂上がりに採血後のシールを剥がすのを忘れていて、私に見付かり「あっ!検診あったやろ!」と言われて大慌てしてたんですよ(>_<)。
イビキ外来で一泊検査入院して「このままだと良くない!」と言われたのも数年前…。あれから何も変わらないどころか、イビキも無呼吸もひどくなってます。
最近は「コテッと死ねばいいけど、寝たきりとかなったら、痩せっぽっちの奥さんに介護は無理やけんな!。」と突き放しておりますが(-.-;)。
投稿: あやの | 2010年6月19日 (土) 12時02分
あやのさん
ご苦労様でございます。身内だからこそ大変ですね。
タバコがカラダに悪いことだと分かっているのに、どうして吸うの?というのと同じで、生活習慣病はすべて麻薬中毒と同じだと思います。傍からの意見では変わりません。何がカラダに悪いかではなく、「もう要らね!」と自分で感じる瞬間がないとなかなか次のステップがありませんね。私が酒をやめられない以上、それ以上は云えませんけど。
とりあえず、私は聞かなかったことにしますので、病気が出ない今のうちに旦那さんに生命保険をちょっと多めにかけましょう。
投稿: ジャイ | 2010年6月19日 (土) 18時01分
そうなんです、言っても無駄なんです。結婚するまで35年間、離れたことのないお義母さんと旦那様(一人っ子)のそっくりぶりを見ていたら…。
二人揃って腹周りや血圧を気にしながら、焼肉(タレたっぷり)お寿司(醤油たっぷり)に行きまくるし、三人で三泊旅行した時なんて、親子揃って毎晩イビキの大合唱だし。
「あやちゃんは胃が小さいんやなぁ〜」とか「死んだように寝るなぁ!」って、私の方がおかしいように言われます。
旦那様の生命保険、結婚後子どもが授かる計画で入ってそのまま。リビングニーズ付きで(余命半年宣告で出る)。
でも、掛け金さらに増やすように見直そうかなぁ〜〜〜。なんて。
しかし、このまま順当に行けば、姑様と旦那様の介護は私一人がすることになるので、地道に筋トレでもしておきます。
投稿: あやの | 2010年6月19日 (土) 21時20分
あやのさん
ご愁傷様です。
でも、これがまた、こういう方々の方がいつまでも元気いっぱいな人生を送るのです。人生はいつも、決して道徳的ではありません。人生は悟りを開いた順に昇天されるのですから。
だから、自分を逞しくして、それでいてさっさと先にオサラバするのが得策かと存じますです。ハイ。
投稿: ジャイ | 2010年6月19日 (土) 23時36分