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空腹時血糖

先週開かれた日本糖尿病学会で、正式に糖尿病の診断基準が変わりました。ヘモグロビンA1cの単位が国際基準に変えられることにもなりましたので、しばらく臨床現場は混乱するかもしれません。糖尿病で治療している方は、どうぞご注意ください。

さて、「空腹時血糖」と云ったらいつの血糖値なのかご存知でしょうか?正式には10時間以上の絶食のあとの血糖値のことをいいます。健診の前の晩、ついつい夜中にラーメンを食ったりしたら、翌朝早々の血糖は空腹時血糖とはいいません。ところが、職場健診の現場で、朝何かを食ってきている人がどの職場にも必ず数人います。「何も食べないで来てください」とどんなに注意しても食べてきます。修学旅行で必ず居る、話を聞いていない小学生とほぼ同じレベルです。ただ、そんなけしからん連中でも、また改めて別の日に取り直すのがお互いに面倒くさいものだから、できるだけ遅らせてそのまま採血していました。労働安全衛生法という労働者の法律では、どうも「食後2時間開いていれば空腹時血糖とみなしてよい」と解釈されていたようなのです。

先日、そのことが問題になりました。特定健診では、食後10時間以上開いていない場合は「空腹時血糖」とは認められず、採血を別の日に取り直すように指導されています。そうなると、くだんのけしからん連中は全員門前払いにしなければならないことになるのです。まあ、これまでのいい加減な採血(きっと、「採血をしたという事実だけがあれば良い」という時代の遺品だという気がします)を真っ向から修正できる、いいきっかけになるとは思いますが、しばらくクレームが続くことでしょう。現場の皆さん、ご苦労様です。

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